大人の修学旅行ということで、沖縄に行っていました。
私にとって沖縄は初めての訪問で、「沖縄」と聞くと美しい海や南国といったイメージがありました。しかし、今回の「旅行」を通じてそのイメージが大きく変わる衝撃を受けました。
一番印象的だったのは、ひめゆりの塔の資料館です。そこでは、学生たちが突然日本兵の看護を命じられ、何も分からないまま狭い壕の中で極限の環境下で看護にあたっていた記録を見ました。腕や足がない兵士、まともな食料や薬もなく、暗く異臭漂う壕の中で必死に対応する学生たちの姿は、単に「辛い」という言葉では表せないものがありました。攻撃の中で逃げ惑う兵士と学徒隊は、突然の解散命令で戦場に放り出され、捕虜になることを恥とする教育のために多くの命が奪われたことが非常に悲しく思います。
二日目には、普天間基地を見学しました。基地が設置された影響でサンゴの死骸が多く見られ、海の生態系が壊れている現実を目の当たりにしました。さらに、基地の計画地は軟弱地盤で、基地が完成する見込みは低いとのことです。日本国憲法第九条の理念を考えると、果たしてアメリカの基地が本当に必要なのか疑問を感じました。日本の国土は私たち自身で守るべきであり、アメリカに依存する時代は終わらせたいと強く思いました。
今回、旅行を通じて、戦争の悲惨さ、平和の意味、そして日本の自立について考えさせられました。戦争は、恨みや妬みではなく、戦争ビジネスによる意図的な要素が大きいと感じました。人が人を助け合い、国が国を支え合う平和を築くために、私たち一人ひとりが小さな力を持ち寄り協力していくことが重要だと感じます。